会長あいさつ

本年1月より同窓会長を拝命いたしました黒河安徳です。
会長就任にあたり、これまでの同窓会活動に対する歴代役員のご尽力ならびに同窓生各位のご協力に敬意を表し一言ご挨拶申し上げます。
かく言う私も、同窓会活動にはまったく無関心でした。そんな私が、なぜ同窓会活動に携わることとなり、松本前会長から同窓会長という重責を引き継ごうと思ったのか、その一端をご説明させていただきます。
きっかけは、平成22年、同窓会提供講座「社会と人間」の講師を紹介頂いたことでした。当時、政府はTPP交渉参加検討を表明した所で、農業団体(JA)で農政を担当していた私は、200名近い学生と地域経済について討論することとなりました。学生との討論は、大きな刺激と運動構築のヒントとなりましたが、現役学生には、せっかく愛媛・松山で学んでいるのだから、東京発でない、地域発の視点で時事ニュースを判断してもらいたいとも思いました。
その後、いささか消化不良を感じていた所に同窓会理事就任を打診され、理事会に加えて頂きました。運営協議の傍ら、小池会長、西田会長、松本会長をはじめとする執行部・理事の皆様からは、様々な仕事の魅力、研究の醍醐味を感じるとともに、国立大学法人化以降の運営や予算折衝の厳しさ等も感じてきました。
このように、同窓会提供講座「社会と人間」を契機に愛媛大学との関係が再開したのですが、大学生との討論によって、「地域に拘るべき」との自分の仕事の立ち位置も確認でき、今となっては、しみじみと同窓会の良さを感じます。又、同窓生を通じて知る企業や団体には何かしら“親しみ”の感情も抱きます。
同窓会提供講座「社会と人間」は、現役学生にとっては、実業社会との接点ですが、我々卒業生にとっても、「母校は、いつまでも素晴らしくあって欲しい」「そのためにできることはやりたい」そんな卒業生誰しもが持つ感情の結節点となるものです。その思いは、必ずや同窓会活動の興隆に繋がることでしょう。
幸い技術の進歩やコロナ禍での行動変容により、大学の授業もオンラインやWEBの活用等可能性は大きく広がりました。今年からは、各地支部の卒業生に現地から講義をお願いすることといたしましたので、少しでも多くの卒業生に興味と関心を持ってもらえれば幸いです。
一朝一夕には、難しいと思いますが、同窓のきずなが感じられるような活動をめざし執行部全員で議論し行動したいと考えておりますので皆様には、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げ、就任のご挨拶といたします。
法文学部同窓会会長
黒河 安徳 (1986年経済学科卒)